今もなお著しい経済発展が続く中国経済の需要は現在海外の商品に向いています。中国人が海外で大量の商品を購入する「爆買い」という言葉も流行語大賞になりました。そして、中国人の「爆買い」を良い機会だと捉えたEC業者が現在中国向け越境ECに注目しています。そこで、中国向け越境ECが注目される理由を見ます。
日本経済を巻き込んでの一大社会現象となった中国人の「爆買い」
経済発展に伴って海外旅行者が急増している中国。1つ目のリンク先の統計に依ると2015年の1年間で日本を訪れた中国人観光客は500万近くにのぼるようです。そして、外国を訪れた中国人の主な目的の1つが「爆買い」と呼ばれるショッピングです。中国では国内製品に対する信用が低い上に、中国国内で売られている外国製品は輸入コストのために値段が高いです。加えて、「外国で購入した外国製品」に対する信用が中国国内で高いため、海外旅行をしたついでに、お目当ての商品を大量に購入する「爆買い」という形式が生まれました。
2015年2月の旧正月の季節に日本を訪れた中国人観光客が家電量販店や百貨店、免税店において、お目当ての商品を立て続けに購入していく光景はテレビでも取り上げられました。「爆買い」が大体的にテレビに取り上げられた結果、「爆買い」は2015年の日本の流行語大賞にも選ばれました。
「爆買いはもう古い!?」熱い視線が注がれる中国向け越境EC
2016年の訪日外国人が6月に1000万人を超えました。1000万人突破は4年連続で、2015年よりも1カ月以上早い過去最速のペースです。このスピード感で伸び続ければ、昨年の年間1970万人を超え、2000万人の大台に乗るこ…
果たして、中国向け越境ECは日本経済を活性化出来るのか?
日本最大級のインターネット・ショッピングモール「楽天市場」を運営する楽天株式会社と、中国の大手インターネットサービス企業、NetEase, Incの子会社であるHQG, Limitedは、高品質な日本製品を中国の消費者に提供するため、戦略的提携契約を締結したことをお知らせいたします。楽天市場は、本日から、HQG, Limitedが運営する越境(クロスボーダー)ECサイト「Kaola.com」内に楽天市場の旗艦店を出店し、中国の消費者に日本製の高品質な人気商品を販売します。
出典:http://corp.rakuten.co.jp/news/press/2016/0615_01.html中国人の爆買いパワーを、世界最大の通販サイトがビジネスに取り込もうとしている。米アマゾン・ドット・コムは、日本で運営するサイトの言語に中国語を新たに追加、さらに中国向けに配送料と手数料を抑えたシステムを導入したことが明らかになった。
出典:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-07-31/OB07XG6JTSEA012016年に入って、中国向け越境ECが注目され始めました。中国向け越境ECが注目された理由には、2015年の「爆買い」で垣間見えた中国人の購買意欲をターゲットにしていきたいというEC業者の熱意があるようです。今後もますます活性化する中国向け越境ECの動向から目を離せません。